1号歌碑 「ちはやぶる 鐘の岬を 過ぎぬとも 我は忘れじ 志賀の皇神(すめがみ)」(巻7・1230) 歌意は《航海の難所である鐘の岬を過ぎたとしても、わたしは海路の無事をお願いしたこの志賀の神様を忘れない。 》 『ちはやぶる』とは、凶暴なとか勢いが強い意味とされ、 『鐘の岬』は現在の宗像市鐘崎の織幡神社が鎮座する岬で、対峙する地島との間の瀬戸は航海の難所でした。志賀島から船出して奈良の都へ向かう官人が詠んだものです。 揮亳:元宮司の阿雲磯興 場所:志賀海神社境内