志賀島万葉歌碑

荒雄の碑(5号碑と一緒にあります)
揮亳:元志賀海神社宮司阿曇磯興。

荒雄の詩 詠み人 山上憶良
おおきみの遣さなくに情進にゆきし荒雄ら沖に袖振る。
荒雄らを来むか来じかと飯盛て門にいで立ち待てど来まさむ。
志賀の山いたくな伐りそ荒雄らがよすがの山とみつつ偲はむ。
荒雄らが行きにし日より志賀の海人の大浦田沼はさぶしくもあるか。
官こそさしてもやらめ情進にゆきし荒雄ら波に袖振る。
荒雄らは妻子の生業をば思はずろ年の八歳を待てど来まさむ。
沖つ鳥鴨とふ船の還り来ば也良の崎守早く告げこそ。
沖つ鳥鴨とふ船は也良の崎廻みてこぎ来と聞こえ来ぬかも。
沖行くや赤羅小船につとやらばけだし人見てひらき見むかも。
大船に小船引きそへかづくとも志賀の荒雄にかづきあはめやも。
しかのしま資料館配布資料『志賀島・万葉歌碑めぐり』より
場所:福岡市東区大字勝馬志賀島国民休暇村 北側駐車場の高台

荒雄の碑


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