竹地蔵尊
行基という僧が聖武天皇の玉詞を持って時代民衆救済の命を給わり遍歴の途にあったとき、この地には悪病、悪疫が蔓延流行したので、町や村には多くの死者が出、果てには商家が崩壊離散の憂目に会ったあった後、地方の人心は共に荒廃していたので、行基は旅脚の途を此処に止め、神仏にお祈りしたところ、今まで雷動していた天地が一瞬にして治まり、天空より幾条の光明が竹林の間を透かしたので地蔵の御姿が降臨されたのである。行基はこの時己を恐れ地に伏したとき「この地に地蔵を祀り衆庶相集い祈願あれば十方ご利益が生じる」とあった後、地蔵を建立し祀ったので、世情ことごとく治まった。行基が都に帰りし後、吉野の郷に庵を縁びし古き縁に依り現在秋月の地に延命地蔵の堂を建立し祠神したのである。案内板より
秋月竹地蔵尊
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